便利って・・・。
最近、やけに十円玉が溜まって、小銭入れがパンパンになってしまった。
そんななか、ちょっと、買い物したいなーと思ったんだけど、
タイミング悪く千円札も500円玉も100円玉も持ち合わせがなかった。
しまった~。これは、ジャラジャラ小銭を出す羽目になる・・・。
これは、店員さんからしても、面倒くさい。
「うわ、コイツこんなに小銭出してきやがった、数えんのだる。」
的なことを思われるだろう。
でも、ここ数年で私はある言葉を覚えたんです。
「すいません。」
これだ!
これを使えば何でもチャラになる!そんな魔法の言葉を覚えたのだ!
そうと決まれば、簡単なことです。
商品をもってレジに行って、
「すいません。小銭ジャラジャラなんですけど・・・。」
完璧!
これは勝った。完全に勝利である。圧倒的。
99-0で勝ったみたいな気分。
「すいません。」ってつければ、なんでもチャラになると思ってるから、
店員さんの苦労なんて知ったことではない。
「時給1000円とかもらってんだろ?ならそれなりに働いてくれよメーン。」
強気である。
店に向かうまでに、
「ハァ~。小銭多くて買いたいけど買いづらいなぁ~。申し訳なさすぎる。」
と思っていた自分が嘘みたいに、店の自動ドアを通った途端、目当てのものに向けてまっしぐらである。なんならちょっと走っていたかもしれない。
しっかり商品を握って、誇らしげな顔をしてレジに向かう。
ピッ。
ピッ。
○○円になります。
っしゃ。俺には「すいません」がいるんだよ。お前、覚悟しとけよ。
自分が店員だったら絶対嫌だろうなぁ~と思うくらいの小銭をバッと、カルトンの上に出す。
(レジの時、お金乗せる青いやつあるじゃないですか?あれってカルトンって言うらしいですよ。)
ここで必殺の一言ですよ。
「すいません・・・!これで!」
決まった。これで勝利を確信した。
と思った次の瞬間。
店員は、私の声を聞いていたのかいないのか分からないようなスピードで、
自動で会計するレジに金をぶち込んだのだ。
聞いてないよぉ~~~~~~。
っていうかさ~~~~。こっちの「すいません。」に対して「いやいや~。」みたいなのないわけ~~~。いくら深夜勤でもそのくらいの気遣いほしいわよ~~ほんとに~~~。
こうして、私の無駄な心配と気遣いは、水の泡となった。
もしかしたら、店員さんも自動化された機械だったのかもしれない。